2023年11月に発行された「仕事ができる人が見えないところで必ずしていること」を読んでみました。仕事ができるためには5つのステップ「実行力」「決断力」「コニュニケーション力」「考え抜く力」「働きかけ力」が必要と著者の安達裕哉さんは言います。これらのスキルを身につけるにはどうすれば良いのでしょうか?今まで200冊以上読んできましたが、他のビジネス書にはない気づきを得られる良書でした。新人の方やこれからもっと仕事で成果を出していきたい方などビジネスパーソン必見の本なので、記事を見て気になった方は手に取って読んでみてください!
目次
【実行力】仕事ができる人は「すぐやる人」
50歳以上の人しか採用しない社長とのエピソードは面白い。些細な日常の習慣に変化を与えることの大切さに気がつかせてくれる。本を読んでから、、、研修を受けてから、、と失敗を恐れてインプットばかりに走りがちなるが、失敗上等!!とアウトプットに重きを置いてデータを集めること、そして分析し改善しながら走り続けることの大切さを知れた。また、仕事ができる人になる最短の道も興味深い。矢面に立たされようがファーストペンギンになる勇気。結局は経験に勝るものはない。
【決断力】仕事ができる人は「一生役立つ判断軸」を持っている
私たちが働く6つの意義は参考になった。特に受け身になって仕事にやりがいを持てない時に、振り返り時に利用したいと感じた。働くことよって「お金」「明確な目標」「出会い」「学び」「信用」「自信」をもたらしてくれる。不満がある時こと振り返り仕事に対して少しでも感謝できるようになりたい。学生と社会人のコミュニケーションの違いや会社を辞めるべき判断のポイントも大変役に立った。
【コミュニケーション力】仕事ができる人は「正しい準備の仕方」を知っている
会話のコツは2つだけ。「相手が話したいことを聞いてあげること」「相手が聞きたいことだけを話すこと」たったこれだけ。コミュニケーションが苦手な人でもハードルがグッと下がったのではないだろうか?他にも「話がわかりやすい人」になる8箇条、「仕事を任せられたら絶対にすべき」8箇条は必見。一つ一つは当たり前の話なのだが、仕事で実践するだけでも仕事力が向上することは間違いない。
- 「話がわかりやすい人」8箇条
- 過程からではなく結論から話す
- 抽象的ではなく具体的に話す
- 自分が話したいことではなく聞かれたことを話す
- 一律の表現ではなく相手の反応を見て言葉を変えて話す
- 詳細ではなく全体から入って話す
- 自分のペースではなく相手の理解スピードに合わせて話す
- 代名詞を多用するのではなく、固有名詞を使って話す
- 話を途中で脱線させず、話を完結させてから次の話題に移る
- 「仕事を任せられたら絶対にすべき」8箇条
- 納期を確認する
- 成果を仕事の依頼者と合意する
- 仕事を分割する
- 難しい仕事から取りかかる
- 行き詰まったら、即、相談する
- 説明責任を果たす
- 自分でゼロから考えず、前例を探す
- 人への依頼を早めにし、本8箇条の1から7を守らせる
【考え抜く力】仕事ができる人は「物事の本質」に焦点を当てている
「頭のいい凡人」になってしまう5つの原因やコンサル会社で部下に課した8つの訓練は日々の仕事でも活かしていきたいと感じる。また、出世したいならまず上司を出世させろや、失敗しない人を誰も信用しない(失敗できない状況ほど人間を保守たらしめる)は新たな気付きとなった。誰もが楽なコツに走りがちになるが、結局は仕事を向上させるには近道はなく、時間をかける他ないというのも事実だと感じた。
- 頭のいい凡人5選
- 「勇気」が凡庸なこと
- 助けを求めるのが下手なこと
- 周りに恐れられてしまうこと
- 人にあまり期待しないこと
- 頭の良さを重視しすぎること
- 8つの訓練
- 時間管理
- 文章力の強化
- ディスカッション
- 会議の仕切り
- 人前で話すこと
- 読解力の強化
- 自分で考えさせる癖をつける
- 飲みの席でのマナー
【働きかけ力】仕事ができる人は「リーダーシップの」重要性を理解している
何回も同じことを言わせるな!という上司は無能。仕組みで再発防止策を考えろ。率先して行動しトライ&エラーを繰り返す行動力のあるリーダーに人はついていきたくなる。成果が同じくらいという前提に立つと頭の良いリーダーはアンケートで酷評されたとのこと。なんとなく共感できる。「良い上司」と「ダメな上司」を見分ける6つの基準も面白い。
- 上司を見分ける6つの判断基準
- 部下の自慢話が多いか、部下の愚痴が多いか
- 機嫌が良いか、悪いか
- ウチの会社の「魅力」と「課題」のどちらを語るか
- 謝れるか、謝れないか
- 自分の考えと「違う人」と「同じ人」のどちらを重視するか
- 勉強するか、過去の経験に頼るか
最後に
いかがだったでしょうか?仕事ができるためには5つのステップ「実行力」「決断力」「コニュニケーション力」「考え抜く力」「働きかけ力」はいずれもシンプルな内容ですが新たな気づきがあったノウハウもあったのではないでしょうか?数多く仕事ができるためのノウハウをご紹介しましたが、一つでも何か実践していただけたら幸いです。良い行動を継続していれば必ず良い方向に舵を切れると思います。本記事ではざっくばらんに筆者が気に入った内容を紹介しましたが、詳細に気になった方、具体的にどう実践すればいいんだ?という方は本書を手に取っていただけたらと思います。